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2006年01月30日

赤木高原の夜 3

突然の雷雨。
まだ8時台のSAの建物内は、当然のように、雨宿りするお客さんで一杯になった。

もちろんイスなど空いていないし、落ち着いて立っている場所すらない。
荷物を抱えたまま自動販売機コーナーの一角にたたずんだり、トイレの入り口のひさしの下に立ったり、身の置き場すら見つけられない。ひたすら「早く止んでくれ」と願うばかりの、アリンコのごとき無力さ。まさに“途方に暮れる”という言葉がぴったりくる。


30分ほどSA内をさまよっていると、願いが通じたのか、雨が上がった。
相変わらず込み合う店内を出て、早くも乾き始めた歩道の段差に座り込んだ。

真夏だけに乾くのも早い。
しばらくすると、先ほどのベンチもなんとか座れるようになった。
雨は去った。今度こそ眠れる。
再び荷物を広げ、シュラフを出し、横になって空を見上げた。
確かに雨は上がった。だが、空からはまだ雷鳴が聞こえる。


そして、横になって5分もしないうちに、雨雲は再びやってきた。


まるで、さっきのビデオを再生しているかのようだった。荷物を抱え、先ほどよりは少し空いたSAの建物に駆け込んだ。まだイスは空いていなかったが・・・。
今度の雨はすぐには止まなかった。弱まってきて止むかと思いきや、シトシトといつまでも降り続けた。

またしても建物内をうろつく不審者状態。このままではイカン! 打開策を練り始めた。
いっそのこと雨の降っていないところまで走ってしまおうか、だが、どこまでも雨が降っていたらどうしよう。かと言って、この時間(10時過ぎ)からホテルを探すというのも無理だし・・・。

結局、決断することも出来ず、ただひたすら時間がたつのを待つほかなかった。
さすがに11時過ぎるとイスも空いてきて、座って地図を見ながら時間をつぶすことができた。
1時過ぎるとさすがに閑散としてくる。ここまでくればもう選択肢はない。ここで寝るしかない。

だが、店内で堂々と横になる度胸はなかったので、座ったままの姿勢で目をつむる。首が痛くなって、30分置きに起きては体を伸ばしたり散歩したり。そんなことを繰り返しながら、SAの夜は更けて行った・・・・


(つづく)


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